三国志 Three Kingdoms 第88話 感想

 
第88話 曹真、兵権を譲る

 

とうとう趙雲さんが逝きました。

 

そしてまた涙する諸葛亮

 

ここのところ諸葛亮さんは泣いてばかりですが、

大切な仲間を立て続けに失ってるわけですもんね。

そりゃつらいでしょう。

 

そして再びの北伐です。

 

気になるのは諸葛亮魏延とギクシャクしてることです。

 

魏延は、自分の意見は聞いてもらえず、

敵将を討ち取っても労ってもらえず、

ということが前回の北伐から続いて不満そうです。

 

まぁ魏延がそう感じるのも無理はないのでしょうが、

魏延からは「承認欲求」のにおいがします。

 

つまり、

人に認められたい、誉められたい

という思いです。

 

誰しも持っているものではありますから、

多少は仕方のないことですが、

承認欲求が大きく育ってくると

人は得てして道を踏み外します。

 

 

志を忘れてしまうのです。

 

前回の北伐で印象的だったのは、

 

 

諸葛亮が功を立てた趙雲を称賛して、

同じく功を立てた魏延に対してはそれがなかったことです。

 

趙雲はそもそも人に認められたいと思って

戦ってはいませんでした。

 

劉備の志を引き継ぎ、

蜀のため、諸葛亮のために

チカラを尽くしたいと思って

功を立てていたように見えました。

 

結果として功を立てているのです。

 

ところが、魏延の場合は、

功を立てることそれ自体が

目的になっているように感じます。

 

蜀という国の末永い繁栄のために

北伐を成功させたいというよりも、

手柄を立てて、人に認められたい

と考えているように感じてしまうのです。

 

つまり志を忘れてしまっているのではないかと。

 

逆説的ですが、

もし本当に人から認められたいのなら、

その気持ちは一旦忘れて、

他人のために力を尽くすことなんじゃないでしょうか。

 

とドラマの中の魏延さんに伝えたいです。

 

というわけで今日は以上です。