秒速5センチメートル ネタバレ感想

昨年2016年は「君の名は。」が大ヒットしたわけで、

僕も映画館で観てきました。

 

そして今になってようやく観ました「秒速5センチメートル」。

 

新海誠さんの作品は「言の葉の庭」も観ましたし、

雲のむこう、約束の場所」や「ほしのこえ」も観ました。

 

でも新海誠と言えばなにかと話題になる「秒速5センチメートル」は

これまで一度も観たことなかったんですね。

 

本編はTVアニメみたいに各話で区切られて構成されてるわけですが、

第一話の「桜花抄」ではスタートしてからずっと胸がムズムズしっぱなしでした。笑

 

もうね、貴樹と明里の青春オーラに当てられてしまって、

くすぐったくなってしまって。笑

 

こ、こんな青春がこの世に存在するのか!?

もし存在するなら自分が過ごしてきた10代とは一体・・・

 

とアニメに対して真剣に青春コンプレックスを発症しました。笑

 

 

東京と栃木って遠いよね、みたいなことを漏らす13歳の貴樹に

「いや東京と栃木なんてめっちゃ近いよ!」

と心の中で大人ツッコミを入れる茨城出身の28歳。

 

なぜ2人が会う日を土日にしなかったのか、

と疑問に思いつつも

約束の時間をとっくに過ぎてもなかなか電車が動かないことと、

明里に対しての申し訳なさに

観てるこっちまで胸が押しつぶされる思いでした。

 

 

トーリーを全く知らずに観始めたわけで、

「これもしかしたらもう駅に明里はいなくて、

想い合う2人はもう二度と会えないパターンの映画なのか?」

と頭を一瞬よぎったのですが、

約束の駅に着き、改札を通り、待合室に明里の姿を見つけた瞬間は

もう僕が泣きそうになりましたよ。笑

 

そして2人のトーク

これがまたリアルにありそうな言葉のチョイスとテンポの会話なんですよね。

そこがまたいい!

 

終電ないけど貴樹はどうするんだろう?

やっぱり明里の家に泊めてもらうのかな?

と思ったらまさかのボロ小屋での外泊!笑

 

ちゃんと2人とも家には連絡してるのかな?と謎に心配する28歳。

 

でも観てる方としては小屋での外泊は全然アリでした。

中学生男女が2人で毛布にくるまって大人のいない空間で夜を明かす。

2人を見ててワクワクして、ドキドキするけど、なんか泣きそうになる。笑

 

いやほんと貴樹に場所代わってほしい←

 

 

 

そして続く第二話と第三話。

 

こっちの感想はさらっと。

 

そう、たぶんあまり王道ではなかったですね。

 

 

もし第三話で東京に戻ってきた2人が再会して、

結ばれるというストーリーだったならば、

新海ファンが好むかどうかは別として、

もっと大衆ウケする作品になっていたと思います。

 

 

君の名は。」での2人は東京で再会を果たしますが、

この作品では結局再会しませんもんね。

 

明里の方はすっかり吹っ切れていて別の男性と婚約までしてますし。

 

まだ過去の恋を引きずっている貴樹は見ていてちょっと不憫な気がしちゃいました。

 

なんせ別の女性と付き合ったらしいけど

心の距離は1cmほどしか縮まらなかったそうですからね。笑

 

 

まあ別に王道の大衆ウケするものが必ずしもいいわけじゃないですしね。

 

 

もうね、この映画で学んだことは2つですよ。

桜の花びらが落ちるスピードは秒速5センチメートルで、

失恋を引きずるのはやっぱり男ってこと。笑