三国志 Three Kingdoms 第95話 感想

三国志 Three Kingdoms

第95話 司馬氏、天下を統一す

 

「剣は一度しか抜いたことはないが、
 剣を磨くことは十数年来怠らなかった
 それを教えてくれたのはそなたの先祖の曹操だ」
 
とうとう最終回を迎えました。
 
長かった。
 
長ったけど、
それだけドラマや登場人物への愛着は
一入(ひとしお)です。
 
冒頭の言葉は司馬懿のセリフですが、
不遇のときでも腐らずに
牙を研いで機をうかがってきた司馬懿らしいセリフですね。
 
 
もう一つ、今回、
司馬懿曹操とのやりとりを
回想していました。
 
「足の裏は、
 なにゆえ顔や手よりも色が白いのか
 申してみよ。」
 
「常に隠れているからだ」
 
まさに、ずっと本心を隠してきた
司馬懿を表しているようですね。
 
 
これに関連して、だと思うのですが、
今回気になる会話がありました。
 
それが、静妹の墓の前でのやりとりです。
 
静妹が実は朝廷のスパイで、
司馬懿の言葉や行動を朝廷に報告していたが、
逆に司馬懿はそれを利用することで
自身の野心を隠し、朝廷を欺いていたということでした。
 
そして用済みになったので、
お産のときに出血を促す薬を飲むよう仕向けて
殺したというのです。
 
ここでは、司馬懿本人が
自分が静妹を殺したと告白するわけですが、
これは本当なのかな?
と思ってしまうわけです。
 
「足の裏」と同じで、
ここでも真実の想いは隠しているんじゃないのかなと。
 
まぁこれは、司馬懿にそうあってほしいという
筆者自身のバイアスのかかった解釈ではあるのですが・・・。
 
 
そんなこんなで司馬炎の天下統一をもって
壮大な三国志の舞台は幕を閉じるのでした。
 
 
追伸
よくよく考えてみたら、
司馬懿が曹一族に反逆する以上は、
そのスパイである静妹を消しておかないと
自分の寝首をかかれかねないですからね。
 
合理的に判断したら、どれだけ愛していても
排除せざるを得なかったのでしょうね。