「ルーク、おまえダークサイドに落ちとるやないかーい!!」。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ネタバレ感想

前置きとかすっ飛ばして早速本題からいきますと、

「ルーク、ダークサイド落ちとるやないかーい!!」

ってことです。

 

いや、たぶん完全に落ちてるわけじゃないです。

おそらく片足を突っ込んでる程度です。

 

弟子であるカイロ・レンが第2のダースベイダーになると予感したルークは

その最悪の未来を回避するためにカイロ・レンの暗殺に踏み切ります。

 

結果その暗殺は失敗するわけですが、

そのことが決定打となりカイロ・レンは見事にダークサイドに落ちてしまいます。

 

暗殺という手段が間違っているとどこかで気づきつつも、

最悪の未来を回避しようした結果、

逆にその最悪の未来を引き寄せてしまったわけです。

 

ここかなり興味深いですね!

 

どうしてルークはダークサイドに片足を突っ込んでしまったのでしょうか?

その考察をしてみようと思います。

 

まず、ルークは闇(ダークサイド)に対して極度の嫌悪感や

危機感をもっているのだと思います。

 

言うなればダークサイドに対する潔癖症です。

 

自分の父親がダース・ベイダーであったこと、

自分は前回の戦争を終結に導いた伝説の英雄で、

最後のジェダイマスターであったこと、

そういった要素が必要以上に闇に対する潔癖症をつくったのでしょう。

 

そしてもう一つあるとすれば、

ジェダイとして相談できる相手がいなかったことです。

 

もしその場にヨーダやオビワンがいて相談していたなら

暗殺という手段はとらなかったはずです。

 

一人で抱え込んでしまい、

悩みが雪だるま式に大きくなり

思い詰めた結果、

冷静な判断ができなくなってしまったのでしょう。

 

それらの要因のために、

カイロ・レンの中にある闇を受け入れることができず、

言い換えれば、清濁をあわせ呑む精神的余裕がなく、

ジェダイらしからぬ非情な手段をとっていまったのだと思います。

 

そしてルークは自らの誤ちによる罪悪感と

自身とジェダイへの不信感から一人孤独に辺境の星へと旅立ってしまったわけです。

 

これは一種のアイデンティティ・クライシスですね。

 

ルークは自分が最後のジェダイマスターであり、

新世代のジェダイの騎士のお手本になるはずだったのに誤ちを犯してしまいました。

 

そのため自分と、そしてジェダイそのものを

信じられなくなってしまったわけです。

 

 次回へつづく!